総IgE10万超えからの回復~rifuruのアトピー戦記

総アレルギー値(IgE)10万超えの地獄を味わった、りふるのアトピーブログです。

脱ステ中に必須!モクタール軟膏

ステロイド以外の治療法

ステロイド剤を使わない治療法はさまざまありますが、その中でも抗炎症効果の高いモクタールについて説明します。実際に私が脱ステ中に行った治療の中で、もっとも効いた治療法でした。引越しがあり、そのストレスから元に戻ってしまいましたが、この治療法が効いている方もいらっしゃるので、お話しようかと思います。

モクタールとは何か?

モクタールとはアカマツクロマツなどの木材から抽出される帯黒褐色のネバネバした液体を指します。古代エジプトで死体保存の目的で使用されていました。

モクタールと亜鉛化軟膏を混ぜたものがモクタール軟膏です。ステロイド剤がない時代はこのモクタール軟膏が使われており、昔からあるお薬です。

現在は製造を中止しており、ネット通販による購入が難しくなっています。

 モクタール製造中止の理由

モクタール軟膏は副作用がほぼ無いことで知られています。とても安全なお薬なのですが、とても臭いが強く黒い色が服につきやすい、また洗濯してもなかなか落ちません。私も朝シャワーを浴びて、薬を落としてから通勤していました。それでも臭いは若干きになるくらいとても臭いの強いです。

その使い勝手の悪さにより、ステロイド軟膏が出てきてからは、だんだん使われなくなってしまいました。しかし、ステロイド軟膏に次ぐ抗炎症作用が強い薬の為、脱ステロイドを推奨する一部の病院では、院内でモクタール軟膏を作って処方されています。

日本では製造を中止していますが、海外では今も使われている国があります。

タール系の薬について

モクタールのほかに、タール剤にはいくつか種類があります。グリパスC、コールタール、イクタモール、などがあります。

1.グリパスC
脱脂大豆から抽出される。グリテールと亜鉛華軟膏、抗ヒスタミン剤ジフェンヒドラミンの混合剤(脱脂大豆乾留タールはグリテールのことです)

強烈な臭いがあり、モクタールのように高濃度では使えません。現在は製造中止となっています。

2.コールタール
石炭から抽出される。昔から乾癬などの治療に使われてきたが、発がん性や光過敏性などの問題があり、現在日本では現在製造・販売されていません。

3.イクタモール
太古の魚類・海獣の残骸を含む石塊か抽出される。皮膚障害を起こす恐れがある為、日本では、現在製造・販売されていません。

コールタール、イクタモールを含む軟膏は、現在日本では製造・販売されていませんが、海外製のものなら日本でも入手可能です。

モクタールの入手は病院が一番

今でも脱ステを推奨している一部の病院や、ステロイド薬を使いたくない患者さんの為にモクタールを作っている病院があります。

処方してくれる病院を探すのが一番確実です。

どうしても病院で入手できない方は「血ノ池軟膏」という商品に少量のタールが含まれているみたいです。楽天・アマゾンでは入手不可で直接通販しかないみたいです。

【成分】血の池地獄鉱泥 8.41g ・イオウ 4.21g ・モクタール 4.21g ・黄色ワセリン 6.17g

治療に使うモクタールは20~33%の濃度です。少量なので効き目はそんなにないんじゃないかと思います。お勧めはしていないので、リンクは貼りません。どうしても試したい方、ないと困る方は調べてみてください。

まとめ

モクタールはステロイド剤の一番下のランクくらいの強さになります。いかに他の非ステロイド薬の効果が薄いかわかるかと思います。それでもステロイドを手放したい方にとって重要な薬の一つで、モクタールがないと困る方もおり、一部の病院で、ほとんど利益が出ない中作ってる状態です。

続けて治療しないとならない為、モクタール治療を中々試しにくい実情はありますが、処方している病院が近くにあれば、一度試してみて欲しい治療法です。

次回以降

誰かに効くかもしれない実際に受けた治療法を書いていきたいと思います。

次回もよろしくお願いします。