アトピー性皮膚炎の正しい病院の見つけ方
今通っている病院が適切かどうかわからなくっていませんか?
もし、このまま今の病院に通っていて、この先治るのか不安と思っている方がいるのだとしたら、それは病院を変える頃合かもしれません。
- 何ヶ月または何年通ったのか
- 先生はあなたの話をしっかり聞いてくれますか?
- ステロイドの強さは定期的に変わっていますか?または変えない理由をしっかり説明してくれますか?
- 治らない原因が自分側にある場合
- そもそもステロイドの強さが合っていない
- まとめ
- 次回以降
何ヶ月または何年通ったのか
どのくらい通い続けていますか?
悩んでいるのだとしたら、あまりよくなっていないからだと思います。ですが、すぐによくなるわけではありません。ちゃんとまじめに通って最低でも3ヶ月ほど経過をみてください。
それでもあまりよくならない、または悪化しているようでしたらあなたと先生の相性がよくないのかもしれません。
先生はあなたの話をしっかり聞いてくれますか?
病院の待ち時間って長いですよね、一人3分でも20人いたら1時間かかってしまいます。なので中には無くなっている薬を聞いて、いつも通りの薬を出して終わり。ということも珍しくないです。
何か変わったことはありますか?って聞いてくれるかと思いますが、その際きちんと質問をしたり、不安な事を聞くようにしてください。
何も聞かなければ、どんな先生でもそのままの治療方針で問題ないと思ってしまいます。治す為に病院に通っているので、待っている患者さん遠慮せずにそこはどんどん聞いて不安を解消しましょう!
また、話を真剣に聞いてくれないお医者さんなら、治療方針が変わることも不安が解消することもないので、そのまま通っていても治る可能性は高くないでしょう。
ステロイドの強さは定期的に変わっていますか?または変えない理由をしっかり説明してくれますか?
アトピー治療ではほとんどの場合ステロイド薬が使われるかと思います。
※ステロイドには賛否両論あり別の機会に脱ステ等について記事を書いていこうと思います。
ステロイド薬は使い方がとても大事になってくる薬です。
私の感覚ではありますが、大半のお医者さんはその大事さをあまり理解してないのではないかと感じます。皮膚科に来る患者さんの大半が一時的な湿疹ですぐに完治する為ではないかと考えています。しっかり薬の使い方を説明してもらえたでしょうか?
1.どういった箇所にどの強さの薬を塗るのか
病院によって部位ごとに細かく分けているところもありますが、患者さんの手間を考えて最低限で部位を変えているところもあります。
また、病院でステロイドと保湿剤の量を患者さんの炎症具合から割合を変えて作っているところもあります。
2.どのくらいの量を1日何回塗るのか(塗る厚さ)
ステロイドの事を調べている方に多いのですが、圧倒的に塗る量が足りてない人が多いです。ステロイドは使えば使うほど効かなくなっていき、だんだんと強いステロイドになってしまうという悪循環に陥ることがあります。その情報を見てしまったり、副作用について調べ過ぎて怖くなってしまったりで、塗る量が全然足りず、長期間に治療が長引いてしまうことがあります。
薄く塗ってませんか?怖がらず使うときはしっかり使うことも大事です。
3.どのようになったら塗りやめるのか
これを説明してないお医者さんが多いように感じます。
見て目が治っていても中で炎症が続いていることはよくあることです。ぶり返しの原因でもあります。見た目がよくなったらやめるのではなく、かゆみが治まるまで塗ります。肌の表面だけでなく中までしっかり治ったら塗りやめます。
治らない原因が自分側にある場合
病院側ではどうしようもない原因が自分側にある場合があります。思い当たることがないか一度考えてみましょう。
1.ひどくストレスを抱えている
仕事であったり学校であったり育児であったり、日常生活においてとてつもないストレスがかかっているのだとしたら、それはいくら薬で対応していても追いつかない可能性があります
2.ペットを飼っている
自宅に飼っているペットはいますか?あとからアレルギーになってしまうこともあります。強いアレルギーでなかったとしても、毎日一緒にすごしていく中で、積み重なり中々治らない原因になることもあります。特にアトピーの方は皮膚に傷があり、アレルギー物質が体内に入りやすい状態になっています。アレルギー検査でひっかからなかったとしても注意が必要です。特に寝る時は別の部屋にすることや、寝る直前にシャワーを浴びるなど、できる限りの工夫をしましょう。
3.食べ物にアレルギーがある場合
アレルギー検査をしたことのある方もいらっしゃると思います。検査の盲点になりやすいのは胡麻です。アトピー患者の約半数が胡麻アレルギーだというデータもあるそうです。特に気をつけないといけないのが加工されたものです。ゴマドレッシングやゴマ油、すりおろしたゴマになります。たんぱく質が原因になるので、そのままのゴマは硬く、歯ではそんなに噛み砕くことはできないので、そこまで神経質に気にしなくても大丈夫です。
検査をしたことのない方は一度試してみてください。
アトピーとアレルギーの詳しい関係、検査についてはこちらの記事に書いてます。
アトピーとアレルギーの関係 - rifurun’s diary
4.甘いものやお酒
お酒は想像がつくことと思います。たくさん飲んだ時には血行がよくなって痒くなる経験があることでしょう。飲み会の増える時期に悪化した経験もあるのではないでしょうか?悪化して苦しむのは自分です。医者に控えるよう言われているなど、周りに理解してもらうよう自己防衛をしましょう。
また、甘いものを好きな女性は多いと思います。特にアトピー自体がストレスで甘いものを食べたくなることもあるかと思います。しかし砂糖には栄養はなく、消化にビタミンを消費してしまう為、これから肌の修復をしようとがんばっている身体にとって、邪魔をしてしまうことになります。
しかも甘いものは内臓を弱めてしまうこともわかっています。とは言えストレスを溜め込むのもよくないので、砂糖控えめのお菓子を自分で作ったり、料理に使う砂糖を黒糖、てんさい糖などの白くない砂糖(ミネラルの入っている砂糖)に変えるなど無理しない程度に工夫していきましょう。
そもそもステロイドの強さが合っていない
①~④をしっかりしていても、治らない場合はステロイドの強さに問題があるかもしれません。どんなに話を聞いてくれて良いお医者さんでも、処方の診たては先生のセンスと経験によるものなので、こればっかりはどうしようもありません。
下手すると治療が長期間に及び、ステロイドのランクが少しずつ上がってしまいます。
現在は強いステロイド薬でしっかり治し、ランクを徐々に下げていき最終的にステロイド離脱というのが主流になっています。逆をいっているのであれば考える必要があります。
まとめ
もちろん上記の他にも細かいところはありますが、大まかな参考にはなったでしょうか?病院側もそうですが、まずは生活習慣を見直してみてください。
自分に合った病院を探すというのは根気が必要ですが、諦めなければ必ずあなたに合ったお医者さんに出会えるはずです。早くよくなることを心より願っております。
次回以降
何をしても治らない、藁をも掴む思いの方も多いと思うので、民間療法として実際に効いている方も多いアトピー湯治で有名な豊富温泉についてお話しようかと思います。
よくテレビにも紹介されている場所です。
私自身も3年ほど前2ヶ月間行ってきましたので、実際の体験談を載せます。
次回もよろしくお願いします。